北海道・北東北 アール・ブリュット展 青森展
[実施] 青森アール・ブリュットサポートセンター(AASC)
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 学校, 福祉施設
取り組みのねらい
青森県内の障害者芸術文化活動においては、本人が持っている良さを引き出すというよりは、指導する側の色合いが強い現状にあり、まずはアール・ブリュットの魅力そのものを広く知っていただく必要性がありました。そのため、県外の実績ある作家や作品を紹介する機会をつくることが有効と考え、広域センターとの連携のもと、「北海道・北東北 アール・ブリュット展 青森展」を開催しました。
実施内容
日程 | 2017年11月25日(土)・26日(日)、11月29日(水)~12月3日(日) |
会場 | 楠美家住宅、青森県立美術館 コミュニティギャラリー |
キュレーターとして協力委員の立木祥一郎氏を迎え、五所川原市文化財の古民家楠美家住宅と、青森県立美術館のコミュニティギャラリーにおいて開催しました。青森県の作品については、県内の福祉施設や特別支援学校を訪問・調査し、選定しました。運送に関しても新規事業であることから特に出品者との信頼関係が必要と思われたため、一軒一軒を訪問し、丁寧に梱包しながら収集することにしました。楠美家住宅では北海道・東北各地の作品約30点を展示。茅葺き屋根の古民家の風合いが見事にアール・ブリュット作品と調和しました。青森県立美術館では、北海道・東北各地の作品を約160点以上(細かなものを計上すると200点近く)展示する大規模な内容となり、ホワイトキューブで天井の高いギャラリーに迫力のある作品が数々並びました。
成果
新聞やテレビなどにも取材していただいたことから、積雪の多い冬季期間にもかかわらず、両会場を合わせて約800人の来場者がありました。またアンケートでも「普通の美術展以上に圧倒されました」「一人ひとりの個性が輝いて本当に素晴らしかった」などの声が聞かれ、両会場とも約8割もの人が「素晴らしかった」と回答しています。多くの方にアール・ブリュットの魅力を伝え、興味を持ってもらえたものと考えています。