厚生労働省|障害者芸術文化活動普及支援事業

厚生労働省障害者芸術文化活動普及支援事業連携事務局

取組事例

トットARTSフェス2018

2017年度│東京都

[実施] アーツサポ東京

取り組みのねらい

「聴こえる人も聴こえない人も、見える人も見えない人も、みな一緒に楽しむ」を目的に開催。地域の人々、聴覚や視覚に障害のある人、その友人や家族、アート愛好者、そして手話の学習者など、遠方からの人も含めて、160人以上の来場者を迎えました。

実施内容

h29-19_tokyo_aのサムネイル

チラシ

日程2018年2月17日(土)・18日(日)
会場トット文化館

美術展「光と陰」は、ろう者と地域の美術家17人の作品展。ダイナミックな大型作品、微細な静物画、幻想的な抽象画など、作家の個性が表れた多彩な作品が出展されました。音のない「静」の世界に生きる人々の研ぎ澄まされた感性と秘められたエネルギーの熱さを感じ取っていただけたと思います。特別展示のろうの写真家・井上孝治氏による作品、株式会社パソナハートフル「アート村」の絵画作品も、展覧会を一層彩り豊かなものとしてくれました。ステージ・プログラムは、全盲の役者・美月めぐみ氏を中心とする「演劇結社ばっかりばっかり」による、障害のある人が街で遭遇しがちな「あるあるネタ」のオムニバス・コント、日本ろう者劇団による「ムーブメントシアター」と手話ワークショップなどを実施。2日目の締めくくりには、ミュージカル・グループ「ホット・ジェネレーション」代表・鳥居メイ子氏を交えて、トーク・セッション「思い思いにARTSを楽しもう!」を行いました。

美術展「光と陰」

美術展「光と陰」

ムーブメントシアター

ムーブメントシアター

成果

種類や内容はさまざまでしたが、障害のある人とない人が一緒に作品をつくるプロセスの醍醐味など、共有される要素は多く、ゴールとして「めざす社会は同じだ」と確かめ合うことができました。視覚障害のある人には美術展ガイドツアーとステージ・プログラムの音声ガイド、聴覚障害のある人には手話通訳と字幕などを用意していたこともあり、障害のない人にステージや展覧会での情報保障について具体的に知っていただく機会にもなりました。

ページのトップへ戻る