マーチングプログラム
[実施] スローレーベル
[芸術文化分野] 音楽
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
より多くの障害者が芸術活動に親しむ環境を整備するには、「あらゆる障害者が参加し、楽しめるような舞台芸術の仕組み(=きっかけづくり)」と「舞台芸術に関して専門性を持つ市民が活動をサポートする人材として障害者の芸術活動に参加する仕組み(=人材育成)」が不可欠と考え、それらを複合的に盛り込んだプログラムを開発し、実施しました。
実施内容
日程 | 指導者ワークショップ:2017年9月17日(日) 市民マーチングバンド「パラトリマーチ」: 2017年10月8日(日)・9日(月・祝) |
会場 | 障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール、象の鼻パーク |
誰もが自分のペースで楽しく参加できるマーチングパフォーマンスのための指導者ワークショップを開催。全国各地で音楽の楽しさを伝えるマーチングバンドのワークショップやパレードを開催しているミュージシャンの坂口修一郎氏が音楽経験のある市民(セミプロ)に指導法を伝授。その指導を受けた市民が県内の福祉施設でワークショップを実施。県内の福祉施設の方たちと「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」でマーチングパフォーマンスを発表しました。
成果
福祉施設での出張ワークショップをきっかけに、これまで舞台芸術を体験する機会がなかった障害者が音楽やマーチングを楽しみ、パラトリエンナーレでの発表を経て、達成感や自信を得ました。当初発表への参加を予定していなかった施設も、ワークショップを体験し、マーチングパフォーマンスの楽しさに目覚め、参加してくれるという出来事もありました。ファシリテーターとして研修を受け、施設でワークショップを行ったセミプロのミュージシャンたちにとっても、障害者との活動は刺激的で、活動の幅を広げるきっかけとなったようです。一連のプロセスを見た評価委員からは、指導者育成から施設でのワークショップ、発表の流れはよくできていると高い評価をいただいた一方、指導者研修の内容や回数などをもう少し丁寧に行うと、よりよいプログラムになるとフィードバックをいただきました。