第2回山梨アール・ブリュット合同企画展~親密なるまなざし~
[実施] YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
これまでの事業活動で積み上げてきた成果を広く発信することをねらいとして、活動の過程で連携を深めてきた障害者の芸術活動の支援にかかわる施設および団体の職員や特別支援学校の教員などに参加していただいて実行委員会を立ち上げました。委員会においては、相互の連携や情報交換などを通して新たな作家や作品を発掘するとともに、作品選定や展示方法の検討を一緒に行うことで、創作活動を支援する体制の拡充と活動全体の底上げをめざしました。
実施内容
日程 | 2018年1月23日(火)~28日(日) |
会場 | 山梨県立美術館 県民ギャラリー |
実行委員会にて、表現者が対象に向けるまなざしに焦点を当てた作品選定を行い、県外のアール・ブリュット作家5人の作品13点と、県内の作家22人の作品80点を展示しました。関連イベントとして、県立美術館館長の青柳正規氏による「日本のアール・ブリュットについて」と題した記念講演を開催するとともに、出品作家や支援者によるギャラリートークを実施して、制作の様子や制作に向かう作家それぞれが大事にしている思いについてお話いただきました。そのほか、会場内で作家と支援者、来場者がみんなで一つの作品をつくる自由参加型のワークショップや障害者が地域に温かく受け止められて働く窯業の里・信楽(しがらき)で撮影されたドキュメンタリー「しがらきから吹いてくる風」の上映会も行いました。
成果
日ごろから創作活動を支えている支援者が実行委員として作品選定や展示に加わることで、展示方法の細かな工夫や日ごろの創作の様子がわかる作家紹介文の掲示につながり、作家と作品の個性や魅力を最大限に引き出すことができました。また、発表の場が少ない作家の作品を紹介できたことにより、作品を観てもらう喜びにつながり、創作意欲の向上に貢献することができました。さらに、県内における芸術文化の中心拠点である県立美術館で開催できたことで、複数のメディアにも取り上げられ、これまで障害者の芸術作品に触れる機会の少なかった人たちも含めて多くの関心を集め、社会に向けてその価値を広く発信することができました。