アールブリュット和歌山 魂のであうところ
[実施] 和歌山県障害者芸術文化活動支援センター わがらあと
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
障害の有無にかかわらず、作者一人ひとりの魂の内なる衝動から生み出される自由な表現との出会いから、新たな感動が生まれること、そして県内に生きる個性あふれる素晴らしい表現者たちの存在を知っていただくことを目的に、参加型展示会を開催し、「作者紹介・作品写真集」を発行しました。
実施内容
日程 | 2017年9月13日(水)~18日(月)、10月14日(土)~12月26日(火)、 2018年1月6日(土)~16日(火)、2月23日(金)~3月7日(水) |
会場 | 和歌山県民文化会館小展示室、ぎゃらりーなかがわ、 紀南文化会館展示ホール、太地町立石垣記念館 |
和歌山県福祉事業団が15年度より開催してきた「アールブリュット和歌山展」を、参加型展示会として発展させ、準備などを他団体も参加する実行委員会が担いました。実行委員会の実施回数は少なかったのですが、展示会のサブタイトルになっている「魂のであうところ」という言葉の意味を共有しながら、6団体が協力して県内4会場において開催することができました。なお、「魂のであうところ」とは、「魂の領域には障害は関係ない。『表現したい』という譲れない想い(=芸術)こそ、魂の行為である」ということから名付けたものです。また、展示会開催だけでなく、作者と作品を恒久的に記録し、発信していく目的で「作者紹介・作品写真集」を発行。掲載作品の選定やレイアウトなどは、評価委員会にも協力していただき、出展作品を再評価し、協議、校正を重ね、31人の作者の作品を掲載しています。
成果
先行展、本展、巡回展(2会場)で、断続的に半年間にわたる展示会となりましたが、来場者数は合計2405人と盛況のうちに終えることができました。実行委員会に参加した各団体にとっては、障害者の芸術文化活動に取り組む意義や意味を考える場となり、今後のさらなる展開が楽しみになりました。当県では、2021(平成33)年度に障害者芸術・文化祭の開催が決まっています。「作者紹介・作品写真集」の発行を含め、その機運醸成にもつながったのではないかと考えています。