作品をグッズ化するためのプログラム
[実施] 佐賀県障がい者芸術文化活動支援センター SANC
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 福祉施設
取り組みのねらい
創作する本人にとって、芸術活動がどのような位置づけか、どのような発信(グッズ、展示、発信しない)を望んでいるのかを考えました。そうすることで、支援者として、表現の認知の幅を広げ、表現の可能性に気づけるようになるからです。また、ワークショップを通して、作品を商品化していくために必要なスキル、人材、手順を知ることをめざしました。
実施内容
日程 | 2017年8月9日(水)、9月9日(土)、12月16日(土) ほか |
会場 | 牛津赤れんが館、フレスポ鳥栖、ボンドバ ほか |
芸術文化活動をスタートして継続していくなかで、「創作の幅を広げたい」「商品化したい」と思うものの、「なかなか描いてくれない」「つくったけれど売れない」といった課題が支援者から上がってきました。商品化という技術的な部分を学ぶ前に、「目の前の障がいを持った人とどう向き合っていくか。そのなかで芸術活動はどんな役割を担えるか」を考えた上で、ブランディングやグッズ化を進めていくステップを踏むべきだと考えました。そこで、「障がいのある人の表現活動を考えるセミナー(1回)」「オリジナルグッズを作ろう!ワークショップ(4回)」「お気に入りの作品をグッズにするためのセミナー(4回)」「つーつらアート展展示研修(3回)」を実施。のべ400人が参加し、作者や作品を深く知り、紹介する方法を考える機会を持ちました。
成果
目の前の障がい者の表現に向き合ううち、支援者のなかでの作品と呼べるものの幅が広がったこと(キャンバスだけでなく、声や行為も対象に)、プログラム参加者がつくった展覧会を支援者や保護者が鑑賞した際に価値観が揺さぶられる良い影響があったこと、その上でグッズ化していくためにブランディングやマーケティングが必要なこと、一般向けに売るためにはデザイナーや業者と協力する必要があることなどを知ってもらうことができました。今後商品化を希望する方には、技術的な部分を学び、協力する段階にスムーズに移ることができます。