展覧会「がばいアーティストたち これだれが描いたの?」
2018年度│佐賀県
[実施] 佐賀県障がい者芸術文化活動支援センター SANC
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
「支援者として障がいのある人に向き合い、『表現』の意味をくみ取ること」「障がいのある人の『表現』を社会に発信することの意味を考えること」を軸に、コンセプトづくり、作品選定、展示レイアウトの検討、展示というプロセスを体験しながら展覧会をつくりました。本展をきっかけに、参加者同士の継続的なネットワークの形成もめざしました。
実施内容
日程 | 2019年2月19日(火)~24日(日) |
会場 | ゆめタウン佐賀 セントラルコート |
県内外9団体で実行委員会を結成。柳健司氏(美術家/佐賀大学教授)、花田伸一氏(キュレーター/佐賀大学准教授)をアドバイザーに、佐賀県最大のショッピングモール「ゆめタウン佐賀」で開催。作品と作者が「日常に当たり前に存在している」風景をつくり出すため、Tシャツをキャンバスに見立てて作品をプリントし、マネキンに着せて展示しました。来場者に先入観なく作品を見てもらうため、「障がい者の作品展」という文言は掲示せず、作品に興味をもった人が図録などからその背景を知るという仕組みに。また作品をもっとじっくりと見てもらえるように、2019(平成31)年3月には佐賀市立図書館で「原画展」を開催しました。
成果
会期中「ゆめタウン佐賀」への来場者は概算で16万人ほどで、多くの人たちに作品を見ていただける機会となりました。ショッピングモールという日常空間に溶け込ませた展示にも好意的な反応が多く、「福祉の展覧会」という既成概念を解きほぐす効果もあったようで、福祉関係者から創作活動に対する意欲の向上や次回展覧会への参加希望の声がありました。また、県の協力で実現したテレビCMの放映、新聞やテレビ、ネットメディアの取材もあり、展覧会に加え「障害者芸術文化活動普及支援事業」の周知にもつながりました。