ブロック合同展「めぐるアートをめぐる展」
2018年度│
[実施] 障害とアートの相談室
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
テーマは「めぐるアートをめぐる」。ブロック内の優れた作家の作品を紹介することを第一の目的とはせず、作者やその周囲にある環境、人、仕組みなど、さまざまなかかわりを見る人に感じさせることをめざしました。
実施内容
日程 | 2019年2月1日(金)~11日(月・祝) |
会場 | 京都場(京都府) |
展覧会に先立ち、障害のある人のアートに関する事業を行う行政の担当者や、先駆的なアート活動を行っている福祉施設の職員を招いて3回の企画会議を行い、今近畿で行う合同展覧会として、何を、誰に、どのように伝えていくべきかの議論を重ねました。会議のなかでは「アート活動には、前提としてその人の生活があるはずだ」「障害のある人のアートに対して、一般的にもたれるイメージと、実際の現場とのずれを感じる」といった貴重な発言がたくさんありました。そこで生まれたアイデアにもとづき、近畿2府4県と鳥取県、広島県から1人(団体)ずつ作家を紹介し、映像や配布資料を用いて、周囲の環境や人とのつながりを伝える展示を行いました。展示に合わせ、先駆的なアート活動を行っている福祉施設の代表や評論家を招き、障害のある人のアート活動について、更に深めて考えるトークイベントも実施しました。
成果
企画会議やトークイベントといった展覧会の実施全体を通じ、福祉施設や行政の職員、アーティストなど、近畿ブロック内で多様な人たちのつながりが生まれました。今回の展示会場となった「京都場」は、現代アートを紹介する新しいギャラリーとして注目を集めていることもあり、障害のある人のアート活動との接点が少なかったアートファンにも活動を発信することができました。