作品展「KEIZOKU 表現し続ける九州と四国のアーティストたち」
[実施] 九州障害者アートサポートセンター
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
単なる「障害者の作品展」にしたくないと考え、今の時代に「なぜ、障害のある人たちの表現作品を展示するのか?」と一般鑑賞者に問いかける作品展をつくろうと考えました。額縁や台座などから見えるものだけではなく、時間の経過(制作時間)も感じてもらい、作品と対話できる展覧会にしたいと、描く、塗る、貼る、切る、擦る、捻る、裂くといった行為の継続から生まれた表現作品を、各地を訪問して選定しました。九州・四国の支援センターに対して、展覧会に出展する作家の選考や、展覧会のプレスリリースといった広報のノウハウを共有する機会としました。また、設営時には、福岡県と熊本県の支援センターのスタッフも参加し、展示方法や会場の動線・レイアウトづくりについてのレクチャーも行いました。
実施内容
日程 | 2019年2月27日(水)~3月3日(日) |
会場 | 久留米シティプラザ 展示室2 |
福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、高知県、徳島県と各地を訪問して、作品を選定。9人の作家の、合わせて185点もの絵画や貼り絵、立体造形物といった作品を展示しました。会期中、作家を招いての公開制作を2回(ワイヤーアート、絵画制作)、ギャラリートークを4回実施しました。
成果
久留米市は福岡県の南にあり、障害のある人の作品展が大きく開催されている事例がなかった地域でありながら、5日間で673人と予想を超える来場者がありました。福祉関係者だけではなく、アート関係者や教育関係者、一般の人たちにも多く来場いただき、「このような作品展は初めて。継続して開催してほしい」という声を多くいただきました。ギャラリートークでは、各支援センターの担当者に作家や作品の魅力、背景を伝えてもらう機会を設けたことで、第3者に魅力や背景などを伝える大切さを、体験をもって学んでもらえました。また、九州と四国の各支援センターの紹介パネルを展示したことで、来場者に支援センターの活動を周知できました。