厚生労働省|障害者芸術文化活動普及支援事業

厚生労働省障害者芸術文化活動普及支援事業連携事務局

取組事例

企画展覧会「about me 3~“わたし”を知って~stories」&ビッグ・アイ アーツセミナー「設営直後のナイト★トーク」

2019年度│大阪府

[実施] 国際障害者交流センター ビッグ・アイ

[芸術文化分野] 美術

[取組場所] その他

取り組みのねらい

障がいのある人のアートが注目され、行政や企業、団体からの支援の輪が広がるなか、美術的な評価がされない作品や作家には支援が届いていない現状があります。障がいのある人の創作活動は本来、美術と福祉の両分野の視点をもち、障がいのある人が排除されない社会づくりをめざすべきだと考えています。この展覧会では、「人」に重点を置き、作者自身に思いを馳せる内容とし、更には福祉事業所のスタッフが情報を交換し、日常の支援の充実につなげる機会として企画しました。

実施内容

展覧会会場

展覧会会場

日程企画展覧会:2020年2月1日(土)~3日(月)
アーツセミナー:2020年1月31日(金)
会場ディアモール大阪 多目的空間「DiA ROOM」

障がいのある人の創作活動を支援するアーティストや事業所のスタッフで実行委員会を組織。「作品選出ミーティング」として障がいのある人の創作活動に取り組む事業所や団体を訪問し、現場を見学したり作者と交流したりした後、作者と表現の関係性や支援方法を意見交換し、出展作品を選出しました。今年度は府内4団体、府外1団体から作者15人が参加、昨年度開催時にセミナー登壇者だった兵庫県の「特定非営利活動法人100年福祉会片山工房」がゲスト参加し、府域を越える取り組みになりました。併せて開催したアーツセミナーでは、ナビゲーターに東京藝術大学大学美術館・練馬区立美術館で館長を務める秋元雄史氏を招き、作品至上主義に偏らない支援、作品の価値や評価についてどう考えていくかについて語り合いました。

作品選出ミーティング

作品選出ミーティング

トークには同展キュレーターの中津川浩章氏と参加事業所スタッフが登壇

トークには同展キュレーターの中津川浩章氏と参加事業所スタッフが登壇

成果

訪問や対話を重ねて事業所間のネットワークを構築するとともに、他事業所の環境づくりや工夫などの情報を交換したことで、参加者それぞれがノウハウを得るとともに、自身の支援を振り返る機会にもなり、日々の支援活動に活かされています。なかには、他事業所のスタッフからの客観的な視点での意見を受け、利用者(作者)との距離が近くて見えていなかったこと(表現と作者の関係や背景など)に気づけたということもありました。

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