「表と現 アーツプロジェクト in TOKYO」実行委員会
[実施] 東京アートサポートセンターRights(ライツ)
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 福祉施設
取り組みのねらい
支援者のみならず、障害のある人の表現に関心のある個人や企業も対象に幅広く、プロジェクトの実行委員を公募。活動を通じて、展覧会の企画から開催までのプロセスを経験し、障害のある人の発表の機会に携わる人材の育成を図りました。また、実行委員同士の意見交換がなされることで、支援の土壌が育まれることをめざしました。
実施内容
日程 | 2019年6月19日(水)、8月21日(水)、10月16日(水)、 2020年1月8日(水) など |
会場 | 社会福祉法人愛成会、品川区立障害児者総合支援施設 |
活動の振り返りも含めて計6回の実行委員会を開催し、主に障害のある人の表現やそれらを発掘する視点について話し合いました。ネットワークの構築に実績のある本事業の専門アドバイザーにファシリテーションを依頼することで、情報や意見交換の活発化にもつながりました。また、活動を通じて発掘した作品を実行委員の手により展示したイベントを2019(令和元)年11月22日(金)~24日(日)に開催しました。実行委員は会期中の運営にも携わり、来場者と積極的にかかわる機会となりました。
成果
公募形式で実行委員を募ることで、支援員に加え、絵画教室の講師や障害児の保護者、個人での支援活動を模索している方など多様な人材が集まり、幅広い情報や意見を共有する場になりました。都内の各所からの参加があったことにも、ネットワーク拡大の兆しを見ることができます。活動を通じて得た学びや気づきを活かしながら、それぞれが障害のある人の表現を発掘するなかで、表現者が生み出す表現への理解を、周囲にも広げてもらうことができました。そのほか、実行委員には、作品に添える紹介文を執筆したり、展示会場の来場者に作者のことを話したりしてもらうことで、表現者や支援者の活動を伝える発信者という、次のステップへの後押しにもなったと感じています。作者を知る支援者との交流は来場者からも好評で、障害のある人への理解や関心が高まり、彼らを支える地域や社会の基盤が根付いていくことを期待しています。