平成30年度共生の芸術祭「アートと障害のアーカイブ・京都」
2018年度│京都府
[実施] art space co-jin
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
「共に生きること」をコンセプトとして、障害のある人の表現や創作活動を紹介する芸術祭です。2018(平成30)年度で第5回目の開催となり、今回は、「デジタルアーカイブ事業」をテーマに開催しました。
実施内容
日程 | 2018年9月5日 (水)~9日(日) 巡回展:2018年12月12日(水)~17日(月)、 2019年1月23日(水)~27日(日) |
会場 | 京都文化博物館 別館ホール 巡回展:舞鶴赤れんがパーク 赤れんが2号棟、 文化パルク城陽 市民プラザ |
京都市内、舞鶴市内(府北部)、城陽市内(府南部)と府内3会場で開催しました。障害のある人が生み出す作品や表現には、豊かな創造の世界が広がっています。しかし、こうした作品が評価されないまま消失もしくは散逸してしまうことがあり、創作環境も各福祉施設や個人の取り組みに留まっている場合がほとんどです。そういった作品が価値を見出され、社会のなかで認知されていくように、デジタルで記録・保存してデータベース化する事業を実施しています。記録・保存しているのは、作品だけではなく、各作家の背景や創作活動の手法、過程なども対象としており、本展では各作家の世界観や作品などをさまざまな角度から見てもらえるように工夫しました。
成果
来場者から「障害のある人の展覧会を初めて見たが、各作家それぞれに個性があり感動した」「自由で、力強い、前向きなエネルギーにあふれる表現世界に圧倒された」といった感想をいただきました。特に、舞鶴市内(府北部)の会場では、障害のある人の作品自体を見たことがない人が多かったようで、作品に圧倒されている様子が多く見受けられ、本展のねらい通りになったという手応えを得ました。「アートと障害のアーカイブ・京都」(https://kyoto-aapd.jp/)は、インターネット上で閲覧できます。今後も作品の展示や商品化、企業との連携など、さまざまな展開をめざし、作品の活用機会の拡大を図っていきたいと考えています。