展覧会「四国素展~芸術資本宣言~ “Resources”case.1 見えない生き物」
[実施] 藁工ミュージアム 分室
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 福祉施設, 文化施設
取り組みのねらい
「アートセンター画楽」(高知市)を中心とした香川・徳島の障害者福祉団体を含む実行委員会と、高知市文化振興事業団が共同主催で行う展覧会「四国素展~芸術資本宣言~」(以下、「四国素展」)と連動した展覧会。柔軟な考え方や立場を変えた物事の捉え方を提示することにより、現代社会にある課題解決の糸口とするとともに、自己と他者との違い、多様な存在をおもしろがれる有機的な結びつきのある社会の実現をめざし、さまざまな人が交流する場づくりに取り組みました。
実施内容
日程 | 2018年7月28日(土)~9月2日(日) |
会場 | 藁工ミュージアム |
テーマを「生き物」に絞り、「見えないもの」がアーティストやつくり手によって「見えるもの」として立ち現れた作品を紹介。「つながっていない電話の向こうにいる相手と話す」行為を作品として紹介するため、映像作家に依頼して作品化したものもありました。また、美術や演劇、ダンスなどさまざまなジャンルのアーティストが所属する「高松ワークショップLab.」によるワークショップ「変な生き物を見つけよう!」を事前に開催し、子どもから高齢者まで多様な参加者の作品も展示。本展と「四国素展」をつなぐスタンプラリー(「アートセンター画楽」と開発したブローチを記念品として贈呈)を実施するほか、会場近くのカフェ「Cerberus coffee」の協力を得て、同カフェ内ギャラリー「Art nest YOMO」での展覧会と連動するなど来場してもらえる工夫をしました。
成果
県を代表するお祭り「よさこい祭り」や「Art nestYOMO」展覧会などを主目的に近隣に訪れていた人が、本展にも来場してくれました。県外からの来場者を含め、これまで障がいのある人の表現に触れたことがない人が、本展と「四国素展」両会場に足を運んでいました。また、支援者を含め、来場者から「『表現』に対する新たな気づきや学びを得られた」という感想がありました。