障害のある人と芸術文化活動の大見本市「きいて、みて、しって、見本市。」
[実施] 障害者芸術活動支援センター@宮城(愛称:SOUP)
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] 文化施設
取り組みのねらい
「表現活動を行う場や機会を探している」「活動の相談先を探している」といった障害のある人が、次の一歩を踏み出すためのヒントを見つける場として初企画。会場は仙台市の生涯学習施設であるため、「仙台市文化プログラム(障害のある人たちの芸術文化活動を推進するプログラム)」(仙台市、公益財団法人仙台市市民文化事業団、当法人の共催)と、別フロアで開催された障害児童・生徒の作品展と同時開催することで、福祉・文化・教育・行政など多様な立場の人たちに来場してもらえるようにと意図しました。また、出展者に向けて、事前研修「伝えるための1・2・3!」「作品展示の1・2・3!」を実施。
実施内容
日程 | 2019年2月3日(日)~6日(水) |
会場 | せんだいメディアテーク(1階オープンスクエア) |
事前研修では、デザイナーを講師に迎えて他者に物事を伝える視点から、作品展のコンセプトづくり、キャッチコピーや展覧会のチラシづくりを体験したり、学芸員とギャラリストを講師に迎えて美術館の展示室では作者や作品、物語を他者に伝える視点、創作室では額装や空間演出のあり方を学んだりしました。研修での学びを活かし、「障害のある人と芸術文化活動の大見本市」では、ショーケース「障害と芸術文化のヤタイ」として福祉と芸術をつなぐNPO、福祉施設、実演家団体、行政などが主体的にそれぞれの活動を紹介。さらに「ニューカマーセブン」としてインスタレーションを含む7個人・団体の作品を展示したほか、映像ドキュメントの紹介、公開型ダンスワークショップ、セミナー「アートと著作権」を実施しました。
成果
同時開催のイベントの効果により、障害児童・生徒とその家族・教員が多数来場し、「支援センターの存在を初めて知った」「子どもが参加できる文化活動の場を探していた」「学校卒業後の余暇支援を心配していたが、県内にこんな活動がたくさんあることを知れて嬉しい」などの声をいただきました。終了後には、出展者側からも「家族や支援員が作品に関心をもつようになった」「アトリエに問い合わせが増えた」「学芸員が公共施設での展示をサポートしてくれた」などの声が寄せられ、一層活発な動きが生まれています。