地域資源の連携ネットワーク型障害者芸術活動支援モデル「熊本方式」2018でまちづくり貢献
2018年度│熊本県
[実施] 障害者芸術文化活動支援センター@熊本 愛隣館
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] その他
取り組みのねらい
熊本地震からの復興をめざす「くまもと・まち魅力向上協議会」と協力し、地域共生社会の浸透に向け、障害のある作家の芸術作品を展示。買い物や食事でまちを訪れた人に、作品のもつ魅力を伝え、作品を通した作家とまちの人たちのコミュニケーションが生まれることを目標にしました。
実施内容
日程 | 2018年6月9日(土)~15日(金) |
会場 | 熊本市中心市街地 上通・下通商店街 |
熊本市の中心市街地にある上通・下通商店街のアーケード中央に、障害のある作家の作品を展示しました。まちづくり団体と連携したショーケース内などでの作品展示を1日行った後、市内で「おしゃれスポット」として話題の書店のショーウィンドーでの展示を1週間実施。途中、同店のショーウィンドーは西日が当たることがわかり、遮光ガラスに替えて継続。そのほか安全面に配慮したスタッフ配置など、作家と作品に敬意を表す展示になりました。また現地で作家が制作の実演を行ったところ、たくさんの買い物客が足を止め、その様子に見入っていました。
成果
商店街の若手後継者や大学研究者らによる共生のまちづくりが進むなかで、障害のある人たちの芸術がその核を担いました。鑑賞目的以外でまちを訪れていた幅広い層の人たちが、作品の魅力にはまり、作品や作家の制作ライブを通して自然なコミュニケーションが生まれ、地域の人たちからも「この取り組みを継続してほしい」という声が上がりました。障害のある人たちの芸術に関心のなかった人たち、関心があっても接点のなかった人たちが、その芸術に触れるきっかけとなり、後の展覧会や移動美術館への動員にもつながりました。まちなかでの事業は人が集いやすく、作家や家族、支援者同士のネットワークも深まり、相互にサポートし合うピアサポートの関係性も強化できました。
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