展覧会「であう、つたえるをかんがえる」
[実施] 障害とアートの相談室
[芸術文化分野] 美術
[取組場所] その他
取り組みのねらい
昨年度は近畿で生まれた障害のある人のユニークなアート作品を、その背後にあるストーリーとともに伝える展覧会「めぐるアートをめぐる」展を開催しました。今年度はその展開系として、作品とどう向き合い、楽しむのか、そんな「アートとの付き合い方」を考えることをテーマにした展覧会を開催しました。
実施内容
日程 | 2020年3月20日(金・祝)~27日(金) |
会場 | ファブカフェ京都、京都アートホステル クマグスク |
展示に先立ち、「めぐるアートをめぐる」展の出展団体でつくられたアート作品や、作品かどうかわからないささやかな表現と出会い、展示する作品やその見せ方を考えるワークショップを実施しました。会場であるホステルやファブカフェ(3Dプリンタなどのデジタル工作機械が設置された、ものづくりを行えるカフェ)で日ごろから働いているスタッフのみなさんに参加してもらいました。その後、ワークショップで出たみなさんのアイデアをもとに、カフェの会議スペースやホステルの客室など、いろいろな場所に作品を展示しました。
成果
ワークショップにおいては、それぞれの会場のスタッフが、自分の立場や展示スペースの特性などを鑑みながら作品を選ぶというプロセスを通じて、アート作品をどう捉え、どこに価値や魅力を見出すのか、多様な指標を浮かび上がらせることができました。展示の方法についても、カフェのカウンターやベッドの枕もとに作品を飾るなど工夫が凝らされ、いわゆるギャラリーの展示とはまた違った、人の暮らしや日々の営みのなかでアートを楽しむ方法を模索することができました。また、カフェやホステルといった人が集まるハブのような空間で展示を行うことにより、障害のある人のアートに興味がある人だけでなく、観光客、クリエイターやものづくりにかかわる企業の人など、さまざまな人に発信することができました。